ヒントになる言葉

日本では昔から「言葉」には魂が宿ると言われ「言霊」と呼んだりして、ことの他言葉について目に見えない不思議な力を感じてきた国民性があるようです。極めて日本的な仏教浄土宗の「南無阿弥陀仏」などはその典型であるようにも思います。僕がこれまで拾い集めた「言葉」は僕の琴線にだけ触れたものかも知れません。
経験上、また一方で「言葉」の怖さも感じています。「良い言葉」を心がけているときは体調は良いのですが、「悪い言葉」を出した時は大抵自分に跳ね返って来たものです。これだけは間違いありません。人を羨む・妬む・自分を嘆く言葉などは言ったが最後ろくな事が起こりません。体調が崩れるだけでなく運命まで影響をするのでは ないでしょうか。

ご紹介するのは自分の身体と心を建て直す助けになったものばかりで思い入れはきついのですが、出来るだけ修飾語を付けないようにご案内したいと思います。
もし、そういうあなたにとっての大切な「言葉」がありましたらこのコーナーで順次ご紹介したいと考えております。メールをお待ちしております。

<目次>
NO.1 確信
NO.2 人生の祝福
NO.3 晴れて良し
NO.4 生きる者は・・
NO.5 大切なのは・・
NO.6 変えられるもの
NO.7 何一つ無駄はない
NO.8 変えられること、そして・・
NO.9 必要以上に病に負けて・・
NO.10 私は力だ!

--------NO.10で一旦終了-----------------

<NO.1 確信:01/04/04>

「信仰とは望んでいることを確信し、まだ見ていない事実を確認することである」

これは10年以上に及ぶ闘病から立ち直られた三浦綾子さんの祈りの言葉です。僕はこの中の信仰は「信念」と置き換えても良いように考えております。体調がメチャメチャの時に何度繰り返したか分かりません。

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<NO.2 人生の祝福:01/04/14>

ニューヨーク大学リハビリテーションルームの壁に刻まれた言葉。僕は近くの教会の神父さんからコピーを頂き大切にしています。作者不詳。ベトナム戦争帰還兵であったらしい。
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人生の祝福

大事をなそうとして力を与えて欲しいと神に求めたのに
   慎み深く従順であるようにと弱さを授かった
 より偉大なことが出来るようにと健康を求めたのに
   より良きことが出来るようにと病弱を与えられた
 幸せになろうとして富を求めたのに
   賢明であるようにと貧困を授かった
 世の人の賞賛を得ようとして権力を求めたのに
   神の前にひざまずくようにと弱さを授かった
 人生を享楽しようとあらゆるものを求めたのに
   あらゆることを喜べるようにと生命を授かった

求めたものは一つとして与えられなかったが
 願いはすべて聞き遂げられた 

 神の意にそわぬものであるにもかかわらず
 心の中の言い表せない祈りはすべて叶えられた

私はあらゆる人の中で最も豊かに祝福されたのだ
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<NO.3 晴れて良し:01/04/25>

「晴れて良し曇りても良し富士の山 元の姿はかわらざりけり」

「泰然自若」の心境をあらわした言葉。僕は動揺したときなどに呟きます。 南條範夫の小説「山岡鉄舟」で主人公鉄舟が悟りを開き、天下無双の剣術家として大成するきっかけになる言葉でした。

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<NO.4 :生きる者は・・ 01/05/02>

「生きる者は生き、死ぬものは死す。
 治るものは治り治らぬものは治らぬ。
 しかれども
 念ずれば現ずるのは本当のようである。」

日本の「気・整体の祖」野口晴哉氏の言葉。「老荘」的な諦観がありながらあくまでも人の持っている無限の力を感じ、且つ信じる彼の姿勢が一番良く出ているものだと思います。単純なインスピレーションではなく何十万人の人の身体を診た者の静けさと自信が伝わってきます。僕はもうどうしようもない体調不良の中でよく助けられました。

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<NO.5 :大切なのは・・ 01/05/09>

「大切なのは
  どれだけたくさんのことや偉大なことをしたかではなく。
   どれだけ心をこめたかです。」

数年前に亡くなられたマザー・テレサの言葉。病気をしてみてしみじみと味わえるようになりました。

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<NO.6 :変えられるもの 01/05/16>

「他人は変えられません。過去も変えられません。
  変えることが出来るのは自分と自分のものの考え方だけです。」

キリスト者鈴木秀子氏の講演の言葉。僕は彼女の優しくて厳しい言葉がとても好きです。

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<NO.7 :何一つ無駄はない 01/05/24>

「人生には何一つ無駄はありません。すべては偶然ではなく必然です。私たちの苦しみは今の苦しみが自分にとってどんな意味があるかわからないからです。

でも、時期が来ればそれは必ずわかります。

平穏な人生と厳しく辛い人生とを振り返った時、どちらが生きるに値すると思うでしょうか。答えは明白です。」

僕が開頭手術を終えた直後に日本医大の北村婦長さんに言われたのがこの冒頭の「人生には何一つ無駄はありません。」でした。その時は訳が分からないこともあって半ば腹が立ちました。その後3年くらい後でしょうか、鈴木秀子さんの講演テープでこれを聞くことになりました。
今は最も共感する言葉の一つです。

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<NO.8 :変えられること、そして・・ 01/05/31>

「神よ どうか私たちに

 変えられることを変える勇気と
 変えられないことを受け入れる寛容と

 変えられることと変えられないことを見極める英知を
 あたえたまえ 」

鈴木秀子さんの講演の言葉の3つ目です。僕は彼女について全く無知でしたが彼女の著書「神は人をどこへ導くのか」(クレスト社)を読んでからファンになりました。 故遠藤周作氏との交流があったことも興味を引かれる一因でした。

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<NO.9 :必要以上に病に負けて・・ 01/06/06>

「病はすべて克服できるとは限らない。しかし多くの人は必要以上に病に負けて生活をかき乱されすぎている。そこまで意気阻喪しなくても良いのに・・。そういう人達は本来不屈の態度を取れるだけの力を持っているのに、それを自分で無視したり、弱めたりしているのである。たとえ病気になっても、意味のある人生を送りさらに進んでは多少の喜びすら味わって生きる余地はいつでも残っている。」

自らの考えと行動力で自分の難病=膠原病を克服した米国の医療ジャーナリスト ノーマン・カズンズの言葉。「笑い」と「ビタミンC」という不思議な組み合わせで難関を突破。この邦訳はちょっと堅い感じですが意味はよく分かります。関西弁で言ったら

「あんさん、気持ちで負けてたら終しまいでッせ。落ち込んでる間があったら己れで何とかしなあきまへん。きっと、ぎょうさん楽しいこと見つかりまっせ。やってみなはれ! 駄目でもともとでんがな。」

何故か関西弁には漢字が似合いまへん。

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<NO.10 :私は力だ! 01/06/13>

「私は力だ! 力の結晶だ。何ものにも うち克つ力の結晶だ。
 だから、何物にも負けないのだ。病にも運命にも。
 否!あらゆるものにうち克つ力だ。
 そうだ!強い強い力の結晶だ!」

中村天風氏の「力の踊句(しょうく)」です。病院で治らなかった方に必ず毎日言わせたそうです。彼等は当然治りました。
言葉は力であり、強いエネルギーだということを結果が示しています。僕も昨春から毎日・毎時(100回/日以上)言っています。自分が結晶化したイメージを持つことがコツです。

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ここまで「ヒントになる言葉」を読んで頂きありがとうございました。僕はますます 言葉の力を確信するようになりました。このシリーズはここで一旦終わりとします。 「言葉の力」に引き継いで行こうと考えています。

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