お詫び!

このサイトの目的は患者さんの持っている情報交換から作り上げようと考えて立ち上げましたが、心ならずも掲示板へのイタズラ投稿が相次ぎ、管理不可能な状態になりました。大変申し訳ありませんが、掲 示板を当面閉鎖することとしました。
また、新たにサイトを作り直して、再度出発したいと考えています。 今しばらくお待ち下さい。



<「脳卒中片麻痺」篇の目的と動機>

私は約6年前、仕事で東京に出張中に突然脳卒中で倒れました。生死の境をさ迷いましたが幸い順調に回復し、超早期リハビリのおかげで2ヶ月後歩くこともできるようになり10ヶ月後社会復帰しました。左片麻痺(手の麻痺・口の麻痺・感情失禁の問題)などありますが皆さんのおかげで何とか日常生活はできるようになりました。

発症以来の自分のことを振り返れば振り返るほどこの病気に対して患者の立場で考えられたケアはなかったとつくづく感じます。何が苦しいかと言えばきりがありませんがあえて言うなら


「絶望」と「底知れない不安」

だと思います。

「再発したらどうしよう」
「そうしたら苦しんで死ぬのだろうか。もっとひどい後遺症になるのか」
「早くボケるのだろうか」
といった自分の身体に対する不安がベースにあります。
その上に・・・

医師から宣告されるように麻痺は本当にもう治らないのかという絶望感。
どうして自分がこんな目に会うのだろう?という運命を呪う気持ち。
一体家族とこれからどうやって暮らしていったら良いのだろう?という経済的な問題。
こんな麻痺した身体で人に迷惑をかけずに生きていけるのか?という家族などへの将来の負担の問題。
能力低下から簡単に出来ていたことが出来なくなっていることに対する自信喪失の問題。
言葉が不自由になったことなどによるコミュニケーションがうまく出来ない問題。
そして時に起こる「痙攣発作」の問題。
薬の副作用による問題。

比較的後遺症の少ない私ですらこういう問題に対する悩みでうつ的状態に追いこまれました。

どれをとっても「こころ」の問題に直結することばかりです。
私はとにかく根本的な「こころ」の立て直しが一番大切と感じて自分なりに勉強してみました。それによって曲がりなりにもここまで生きてきました。
同じ病で倒れた方やご家族がどんなに辛い立場でおられるか。どんなに無念な気持ちでおられるか。それを思うと「何か」が必要であると考えるようになりました。

このサイトの目的は

1.患者さんが持っている医療情報(病院・民間療法)の交換

2.麻痺治しへのこだわり(実践リハビリ方法)

3.同病同士の交流を主体にした気持ちの立て直し

結果として新しい自分に生まれ変わるきっかけ作りをすること
−それが私の考える「脳卒中からのカムバック」です。

特に「麻痺治し」にこだわるのは放っておくと悪化していろんな副次的な問題が起きてくるからです。例え元通りにはならなくてもこれは続けることがとても大切であると自分の体験からして感じ続けて来ました。同時に私自身リハビリ病院退院後、民間療法のおかげで次第に麻痺は改善して来ましたし、この目で回復している方の姿を見ました。私は「3ヶ月・6ヶ月回復限界説」というものを信用していません。まだ治る可能性のあるものに蓋をしてしまう危険があると考えています。

医師やリハビリ療法士からの「もう治らない」という宣告は重い刻印としてこころの奥底に焼き付いています。それを払いのけて地道なリハビリを続けるのは簡単なことではありません。でもこの困難に対して力強く立ち向かっている方もたくさんいらっしゃるに違いありません。リハビリ情報の共有を軸にその困難克服方法などを情報交換することが出来たら今よりももっと自分の道は広く希望に満ちたものになり、そこから「カムバック」のヒントが見つかると期待しています。

最後に
確かに私は「麻痺治し」にはこだわります。理由は述べたとおりです。でも「麻痺治し」を最終目的にすることには賛成出来ません。問題は「あなたが麻痺を治して何をしたいか」です。それがカムバックの最大の原動力だと考えるからです。

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